絵画の鑑賞法を考え直す - 西洋美術史入門(ちくまプリマー新書)
絵画鑑賞の趣味
私の趣味の一つに絵画鑑賞があります。
しかしながら、絵画というのはイマイチどう楽しんでいいのかわからないです。
漠然と、この絵が好きだとか素晴らしいというのは感じるのですが、それが曖昧模糊としたものである以上、どうしてももどかしい気持ちになります。
なので、西洋絵画史という形で体系的に勉強してみることにしました。
いきなり難しい専門書を読むことはできないので、手軽な入門書を読むことにしました。
西洋美術史入門
この本は西洋絵画史を専門とする著者が大学の授業で教えている内容を簡単に語ったものとなっています。
そのため、冒頭ではさながら大学の実習のような鑑賞法(?)が紹介されていたり、面白いです。
その後は西洋絵画を昔から近代まで、時代の流れに沿って解説していくというもの。
解説といっても、ただ単に各絵画を開設するというよりは、各時代において重要となった技法やその鑑賞方法を中心に、そこで重要となる絵画を例として紹介していくという形式。
西洋美術史と密接なキリスト教や聖書から、画題とその歴史的背景の解説、なぜ人気なのか等々、今まで知らなかった絵画に含まれた意味や、その解釈方法など、目からうろこです。それだけでも、読んでよかったと思えます。
一方で、若干紙面が足りないかなという印象もあったりして、駆け足の感が否めないですが、全体的にまとまりがあってとても読みやすい本でした。
これで美術館に行って、絵画を目の前にしたときに困らなくて済む、かな。
正直、新書一冊読んだ程度でそんなことが柄理解できるようになるとは思わないので、これをきっかけに絵画のことを少しずつ勉強して行こうと思います。
ちなみに、この本には続編の実践編なるものがあるので、読んでみようと思います。
何はともあれ、美術館行きたいです。
今週末にでも行って来ようかな。